はじめての参列でも安心!ご祝儀袋のマナーをマスターしよう
結婚式へ参列することになった時、みんなが迷うご祝儀袋のマナー。
はじめて結婚式に参列する方はもちろん、2回目、3回目の人でも、意外と正しいマナーを知らず、なんとな~くやり過ごしてきた人、多いんじゃないでしょうか?
そんな方も、この記事を読めば安心!ご祝儀袋についてのマナーを、一挙にご紹介しちゃいます◎
1、ご祝儀袋の選び方を知ろう
そもそも「祝儀」の意味は?
祝儀とは、その字の通り「お祝いの儀式」。つまり、節目となる慶事のことを指します。
代表的な節目は誕生日、七五三、入学式、成人式などですが、現代ではその節目に贈るお金や品物のことも含め「祝儀」と呼ぶようになっています。
お祝いの気持ちをあらわすために、かたちとしてお金を贈ったのが習慣化し「ご祝儀=お祝金」のイメージが定着しているようです。
結婚式は特別な「祝儀」
「祝儀」というと、結婚式を連想する方が多いのではないでしょうか。
ところが、「祝儀」が成人式や七五三のことも指すように、「ご祝儀袋」は結婚式のためだけのものではないんです。
上記画像の左側は、多くの場面で使用できる一般的なご祝儀袋。比べて右側は、婚礼用です。
違う点は、「水引」の形!
婚礼の場合、水引は10本結び切りのものを使用します。左の「蝶結び(花結びとも言います)」は、「何度もほどいて結び直せる」ことから、入学祝いや出産など、何度でも起こっていいお祝い事に使用します。つまり、婚礼には絶対に相応しくないのです。
〜ご祝儀袋の選び方ポイント〜
①「のし」がついたご祝儀袋を選ぶ。
昔、贈り物の際に干したアワビを送ったことが由来です。現代ではそれが簡略化され、印刷で表現されています。
②水引は「10本結びきり」。色は「白×赤」もしくは「金×銀」を。
結びきりの水引は通常5本ですが、婚礼の場合は10本のものを選びましょう。
③包む金額と、ご祝儀袋の装飾は釣り合うようにしましょう。
包んだ金額の1/100の値段のご祝儀袋が良いとされています。3万円包む場合は、300円のご祝儀袋を。 せめて袋だけでも豪華に…と、中身に見合わない豪華なご祝儀袋はマナー違反になるので、注意しましょう!
2、おもて書きの基本は?
基本の書き方
①上書きは「壽」、もしくは略式の「寿」と記入します。
最近は元から印刷されたものが販売されているので、それを選んでもOKです。
②名前は、フルネームを楷書体で読みやすく書きます。
崩し文字は、昔は目下の人に送る際に使用されていたもので失礼に当たります。
③必ず黒の毛筆・筆ペンで。
色が薄いのは「薄墨」と呼ばれ、涙で墨が薄くなったことを表し、弔事用とされています。
婚礼では、「太く・濃く・ハッキリと」書きましょう!
連名の場合は?
①夫婦:夫の氏名を中央に、左隣に妻の名前のみを書く。妻の姓は書きません。
②夫婦+子ども1人:妻の名前の左隣に子どもの名前を書きましょう。
③夫婦+子ども2人以上:夫の氏名を中央に、左隣に「外一同」と書く。連名は多くとも3人までがおすすめ。
3、中袋の
基本の書き方は?
①表に包んだ金額を漢数字(旧字体)で記入します。
②裏には住所・名前を記入します。
③数字の書き方に注意!
正式なマナーは「金 ◯萬円」と、旧字体での記入です。
なぜかと言うと、数字を書き直される可能性が無いため。
例えば「一」と書くと、縦線をつけ足し「十」と修正することができてしまします。そういったことを防ぐために、正式な場面では「壱」と旧字で書くと良しとされています。
④お札はすべて向きを揃え、中袋の表と、お札の表を揃えます。
肖像が上にくるように封筒に入れましょう。
中袋の包み方
上包みの向きは、下から折り返されている方(口が上を向いている方)が重ねたとき上にくるように。
口が上を向いているのは「幸せを受ける」という意味から。
逆に口が下を向いている方を上にして重ねてしまうと、「悲しみが流れるように」と弔事用の意味合いになります。
4、お金のあれこれ
いくら包む? 相場をご紹介
大前提として、「奇数=割り切れない数」で 用意します。
〈1人で列席〉
◆友人、同僚:3万円
◆家族・親族、主賓として出席する場合:5万~10万
〈家族・夫婦で列席〉
◆友人・知人・同僚:2人で5万
◆家族・親戚:7万~10万
〈 夫婦+子ども〉
◆夫婦の分に、子どもの分を上乗せしましょう。
※子ども1人あたりの金額目安…未就学児:+3,000円~5,000円、小学生以下:+5,000円、中学生以上:+1万
お札の準備方法
必ず新札を包みましょう。予め銀行で交換しておくと良いです。
忘れてしまった場合は、ホテルによってはフロントで交換してもらえる場合もあるので確認してみてください。
最終手段として、アイロンで手持ちのお札を伸ばすという方法もありますが、やはりシワは取り切れないので、できるだけ避けましょう!
5、欠席の場合のご祝儀マナー
事前に欠席がわかっている場合
欠席の場合は、お祝い金1万円を送ります。
ご祝儀袋にお祝い金を包み、さらに現金書留の封筒へ入れて投函しましょう。
当日は、電報を送る等のフォローをすると良し!
式直前のキャンセル
用意してもらえるはずだった料理や引出物のことを考え、当日包む予定だった金額の1/3~全額を渡しましょう。
挙式の2週間前に内容の確定をする式場が多いので、2週間前よりも、前の時期にキャンセルをした場合は1/3~半額、
2週間を切ってのキャンセルの場合は全額包む、を目安にするのもOKです。
当日は、必ず電報を送りましょう!
また、
欠席の理由が不幸の場合は新郎新婦へはあえて伝えず「どうしても都合がつけられず」と濁して伝えるのもマナーです。
幸せな2人に、不祝儀なお知らせはしないこと!
6、ご祝儀袋は「ふくさ」で包んで!
使い方
①ご祝儀袋をふくさに包み、バッグや上着の内ポケットにいれておきましょう。ご祝儀袋を直にしまっておくのはマナー違反です。
②受付の際に取り出し、その場でふくさからご祝儀袋を取り出します。
選ぶ際の注意点
①御祝いの席には、明るい暖色系のものを使用します。寒色系は弔事用とされているので、オレンジやピンクなどの明るい色味を選びましょう。
②基本は無地が良いとされていますが、最近はレースやリボンなど装飾のついたものも多く販売されています。派手すぎない装飾であればOKです。
③紫は中間色なので、慶事と弔事どちらも使用可能とされています。
ただし、同じ中間色の緑は弔事用とされているので、慶事の席では使用しないように注意しましょう!
マナーを覚えてスマートに参列しよう
最近では「慶事用」として市販されているものが多いので選びやすくなっていますが、マナーや理由を知って選ぶのとそうでないのでは、安心感が違いますよね。
頻繁にあるわけではない結婚式への参列だからこそ、バッチリ決めて参加しましょう!